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【読書】どんとこい、貧困!

読書記録
09 /03 2010
書名:どんとこい、貧困! (よりみちパン!セ)

著者:湯浅 誠

出版社:理論社



日経Womanで作家・反貧困ネットワーク副代表の雨宮処凛さんがご推薦されていた本。
著者は、「年越し派遣村」等を企画されている湯浅誠さん。以前からどんな活動されているのかと気になっていたので本書を手に取ってみた。

最近、自分も年を経てきて「老後」や「貧困」という言葉がすごく身近に感じられるようになってきた。
それこそ親はいつまでもいるもので、頼りになるものと考えていたけど、最近ふと親が年をとってきたな・・・、と感じます。そして、逆に自分がしっかりして親をみていかなければと。(今のままではかなり頼りない。)



【内容】

10代の読者にも読みやすく貧困とその原因、貧困が蔓延する社会について解説されている。(全てルビ付き、カラー多用)「自己責任論」で社会問題をくくってしまうと、間違った社会-金のために人間らしい生活を放り出す、人とのつながりのない社会、がんばり地獄、滑り台社会等-へと向かうことになる。そして、今まさに日本が直面ししている非正規労働者、ネットカフェ難民、自殺等の社会問題はそれが起因している。職がない、勝ち組になれないのは本人の努力や能力が足りないのではなく、もともと皆が座れる椅子(雇用)が全員分ないという社会的構造の問題である。これらの問題を解決する社会とは「市民社会」であり、物が言える社会、市民がプチ活動家としてゆるく、広がりを持って社会活動をしていくことが重要である。またセーフティネットの充実、人が地域との関わり、必要な資金や精神的な拠り所等の「溜め」が多くなるようになれば頑張れる土壌が生まれるのである。



【感想】

「自己責任論」の定義とそれが含む問題を非常にわかりやすく説明されている。読んでいると貧困というものが非常に身近に感じられ、筆者者がいう「自分がその立場になったら困る」というのにも非常にうなずけた。私自身は自己責任論という言葉が嫌いではない。自己次第でなんでもできる、ような気がしていたからだ。しかし、この本読んで、それはがんばることで他者否定し、承認欲求を満たすという方向へと進んでいることに気がつかされた。お金がなくても幸せと感じられること-溜め度(地域とのつながり、人間関係等が充実していること)が高い-にシフトしていかないといけない。



【これを読んでのAction Plan】

自分の溜め度を考えてみる。
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Chiisaizou

飽きっぽく、根性なし。でも好奇心と向上心、まじめさだけはひと一倍です。妊娠・出産期間にMBA取得。離職から二年半で再就職。保育園に子どもを預け、現在、休日出勤・出張ありのフルタイムで働いています。英検一級取得と定期的な運動習慣の獲得が現在の目標です。